トピックス
vHIT(ビデオ ヘッドインパルス検査)機器(保険適応)を新しく導入しました。
半規管の機能を簡単に評価できる検査装置です。
文字サイズ
診療科・部門案内
診療科・部門案内
vHIT(ビデオ ヘッドインパルス検査)機器(保険適応)を新しく導入しました。
半規管の機能を簡単に評価できる検査装置です。
めまいや難聴で悩んでいる方は決して少なくないと思います。漫然と薬を服用している方、歳のせいとあきらめている方、めまいのために離職、退職あるいは退学を余儀なくされている方の中にも、正確な診断に基づいた治療を行えば軽快することは可能です。
めまい・難聴センターでは様々なめまい・難聴疾患に対応可能です。主なめまい疾患や難聴疾患には以下のようなものがあります。
ベッドから起きるとき、横になって寝返りをしたときにめまいがします。
治療)浮遊耳石置換術や自宅理学療法を行っています。治癒しない場合は半規管遮断術にも対応します。
激しいめまいが反復して起きます。それとともに耳鳴りや耳が詰まった感じがあります。
治療)抗めまい薬や利尿剤で治療します。効果ない場合、鼓室内ステロイド注入治療や中耳加圧治療を行います。それでもめまいが抑制できない場合には、内リンパ嚢開放術やゲンタマイシン鼓室内注入術で対応します。
激しい回転性めまいがあり、聴力は正常であるが、ふらつきが改善せず続くことがあります。
治療)理学療法士とともにめまいリハビリテーションを行っています。
体を動かすたびにふらつきやめまいがあります。水が流れるような耳鳴があったり、片耳が聞こえにくいことがあります。
治療)薬で回復しない場合は、鼓室内を試験開放し、耳小骨周辺の瘻孔を閉鎖する手術で対応します。
なんとくな浮遊感が続いていて、大きな音を聞いたとき、鼻をかんだり、大便をするたびにめまいがあります。時に自分の声が響いて聞こえます。
治療)生活指導で症状が軽減しない場合、上半規管裂隙を閉鎖する手術にも対応しています。
また、めまいは多様です。
特に,脳卒中(小脳梗塞や脳幹梗塞など)や脳腫瘍によるめまいは生命予後に関わるため、見逃してはいけません。最新のMRIやMRAを使用して、脳神経外科の先生方とともに治療を行います。
心因性のものや持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)といった新しい概念のめまい疾患もあります。また、前庭片頭痛や高血圧性めまい、子供さんに多い小児周期性症候群、自律神経失調による起立性調節障害、起立不耐症、低血圧によるめまいも少なくありません。循環器内科や心療内科・小児科医師と連携して治療にあたります。
また、難聴は認知症の発症因子とも言われ、若いうちから注意が必要です。
以下の疾患のように手術により聴力を回復することが可能なものが多いです。当院では日本耳科学会認定の耳科手術指導医が手術を担当します。
耳垢がよくたまり、痛みを伴うことがあります。
治療)外耳道真珠腫摘出術および再建術
なかなか止まらない耳漏、聞こえが悪くなります。放置すると骨破壊が進み、顔面神経麻痺やめまい・耳鳴を起こします。
治療)鼓室形成術(自家軟骨・人工耳小骨使用)
時々耳だれがあり、聞こえが悪くなります。
治療)鼓膜接着法(筋膜・自家軟骨使用)・鼓膜閉鎖術(線維芽細胞増殖因子使用)
以前に中耳炎の手術を受けた経験があり、それ以降聞こえが悪く、時々耳だれがあります。
治療)鼓室形成術+乳突蜂巣充填術
30~40歳代からなんとなく徐々に聞こえづらくなっている。女性の方では出産後に難聴が進行します。
治療)アブミ骨手術(スターキードリル・テフロンピストン使用)
鼻を強くかんだ後、重いものを担いだ後、トイレなどで力みすぎた後に突然発症する難聴で、薬や点滴で治療しても聴力が改善せず、軽いふらつきや水が流れるような耳鳴りが残ることがあります。
治療)内耳窓閉鎖術
突発性難聴、音響外傷性難聴、薬剤性難聴などの内耳の障害による難聴は早期の治療開始が重要です。また、遺伝性難聴や老人性難聴は定期的に聴力経過を見ていく必要があり、悪化時には迅速に対応するようにしています。
役職 | 副院長 耳鼻咽喉科・頭頚部外科 部長 |
---|---|
資格・所属 | 日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医 日本めまい平衡医学会専門会員・めまい相談医 日本耳科学会耳科手術暫定指導医 日本耳鼻咽喉科学会補聴器適合判定医 日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医 嚥下相談医 騒音性難聴相談医 臨床研修指導医 |
所属学会 | 日本耳鼻咽喉科学会(代議員) 日本めまい平衡医学会(理事) Barany Society (Active Member) International Society of Audiology (EB) International Society of Posture & Gait Research 日本頭頚部外科学会 日本頭頚部癌学会 日本耳科学会 日本鼻科学会 日本聴覚医学会 日本口腔咽頭科学会 日本気管食道科学会 日本耳鼻咽喉科感染症エアロゾル学会 日本宇宙航空環境医学会 日本東洋医学会 日本自律神経学会 日本嚥下医学会 |
履歴 | 岐阜大学(1990年卒業) 医学博士 岐阜大学(1997年取得) 英国王立神経内科外科病院 留学 (1996-1998) |