医療法人徳洲会 大垣徳洲会病院

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診療科・部門案内

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放射線治療室

放射線治療の紹介

当院が目指す、斬らずに治すがん治療

東海地方初導入 高精度放射線治療機 Vero4DRT

当院の放射線治療装置 Vero4DRT(三菱重工社製)は、脳や、肺、肝臓に対する定位放射線治療(ピンポイント治療)、前立腺に対するIMRT(強度変調放射線治療:Intensity Modulated Radiation Therapy)や、呼吸性移動を伴う患部への動体追尾治療(息止めを必要としない自由呼吸下での治療)を得意とした高精度放射線治療装置です。 さらに、装置に備えられた最新の画像位置決め機能IGRT(Image Guided Radition Therapy)により、照射前の患者さんの位置ズレを高精度に且つスピーディーに補正することができます。
また、装置自体が旋回するため、患者さんを動かすことなく多方向からの照射が可能で、患者さんの負担の少ないスピーディーな治療を行うことが出来ます。

放射線治療とは

がんの治療は

  1. 手術による切除。
  2. 抗がん剤等による化学療法。
  3. 放射線治療

の大きく3つに分かれます。

放射線は物体を透過する能力があります。
放射線を身体の外から体内のがん病巣に向けて照射すると、がん細胞に傷をつけることができます。
1回の放射線による傷ではがん細胞は死にませんが、10~30回繰り返すことでがん細胞は耐えきれずに死滅します。

放射線治療の対象となるがんは、脳腫瘍、リンパ腫、食道癌、肺癌、乳癌、肝胆膵腫瘍、子宮頚癌、前立腺癌、骨腫瘍など、頭から下肢まで、ほぼすべての腫瘍であるといえます。

また、根治的治療から緩和治療まで、様々な目的で行われます。
その特徴は、手術と同様に局所療法かつ根治療法といえますが、手術と異なる点として、病巣部の形態や機能を温存できることです。

放射線治療の流れ

1.放射線治療外来の診察

治療方針を決めるため、まず放射線治療医による診察を受けていただきます。 これまでの検査結果から、放射線治療の適応であれば、身体のどの部位に、どのくらいの放射線を照射するのかなど、治療方針を決定します。

2.看護師・ソーシャルワーカーによる面談

放射線治療を行うことが決まった後、患者さんから生活状況や要望、治療を進めていくうえでの不安などをお伺いし、治療期間中の注意事項をお伝えします。

また、最後まで安心して放射線治療を受けていただけるよう、看護師や医療ソーシャルワーカーによる面談を行い、精神面でもサポートいたします。

3.放射線治療の準備と検査

ここでは治療の時に使う固定具や治療計画を立てるためのCT等の検査をおこないます。

放射線を照射する位置や方向などの治療計画を立てるため、CTやMRIで撮影を行います。
その際位置決めの印を皮膚に消えにくいペンで印(マーク)を書きます。
また放射線治療の時に身体が動かない様、また位置ずれをしない様に身体の一部を固定するため、治療する部位や体に合った固定具の作成を行います。

作成時間は15分~30分程度です。

治療計画の作成

準備の際に撮影したCTやMRIの画像をもとに、放射線治療の専門医や専属のスタッフにより治療計画装置を用いて、患者さんに最適な放射線治療の計画を作成します。

5.治療計画の検証

作成された治療計画が、正確に行われるかを、治療を行う部位の組織と同等の物質(ファントム)や測定器(線量計等)を用いて、医学物理士の指導の下、専属のスタッフが検証をします。

6.放射線治療の開始

治療計画の検証で正確性及び安全性が確かめられれば、作成された治療計画に基づき、病巣部に放射線を照射していきます。 照射は治療装置のベットの上に寝ていただき、治療計画CTの際につけた皮膚の印(マーク)にしたがって治療を行います。 照射方法によって時間は異なりますが、一回の治療時間は、だいたい15分程度です。放射線の照射による痛みは全くありません。 外来通院の方は、治療後は受付にてお会計の後、ご帰宅いただけます。

当院の放射線治療室紹介

受付
控室(更衣室)
待合室
治療計画用CT
高精度放射線治療装置と治療室
治療用照射装置出力線量の
第三者機関による測定実施証明書

放射線治療の費用について

放射線治療は保険が適用される治療です。
費用は照射技術、照射方法、照射回数より大きく違ってきます。
健康保険を適応した場合、患者さま自身でお支払いいただく照射だけの合計費用は、十数万円からとなっております。
このほかに、診察費、CT、MRIなどの検査費用が加算されます。

当院で放射線治療を希望される患者様へ

  1. 医療機関よりご紹介を頂く場合。

    地域医療連携室へお電話でお問い合わせください。
    お問い合わせ時間
    月曜~金曜(祝祭日は除く)の平日 9:00~17:00

  2. 当院で受診中の方。

    診察をお受けいただき主治医にご相談ください。

  3. 上記1・2以外の方。

    予約センターへお電話でお問い合わせください。
    お問い合わせ時間
    月曜~金曜(祝祭日は除く)の平日 9:00~17:00
    電話 0584-84-2062

スタッフ紹介

医師名
  • 医師
  • 長澤 万惟子 (ながさわ まいこ)
  • 資格・所属 日本医学放射線学会 放射線科専門医
    日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医

ご挨拶

大垣徳洲会病院 放射線科の長澤万惟子と申します。


放射線治療は、手術療法や化学療法と並んでがん治療の3本柱のひとつとされています。
その役割は、①形態と機能を温存しつつ根治を目指す治療②高齢者や基礎疾患のある患者さんや手術困難な部位にも安全に行える負担の少ない治療③癌による痛みなどの諸症状の緩和のための治療など、多岐にわたります。社会の高齢化に伴い癌患者さんの高齢化も年々進んでおり、このような中で体への負担が少ない放射線治療の果たす役割は益々大きくなってきていると日々の診療で感じております。
実際に放射線治療自体では熱さや痛みなどは何も感じません。副作用は放射線をあてる場所の症状しか出ないため体への負担は比較的少ないです。もちろん通院での治療が可能で、仕事をしながら通われる方もいます。日常生活での制限も少ないため精神的なストレスを感じることもないかと思います。
当院では癌の根治を目指す治療や症状を緩和するための治療など幅広く対応しておりますので、放射線治療の適応などで迷われた際は一度主治医の先生を通してご相談いただければと思います。体の状態や病気の受け入れ方などは患者さんによって様々ですが、患者さんお一人お一人の病状や全身状態・ご本人やご家族の希望・主治医の先生の方針などを受け入れながら、安全で適切な治療を提供できるよう心がけて診療にあたらせていただきます。
また、患者さんに安心して治療を受けていただけるようスタッフ一同連携をとりながら治療を行ってまいります。

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