薬剤部
薬剤部のページをご覧いただきありがとうございます!ここでは、当院の薬剤部の業務内容や特色、活動内容をご紹介します。なお、新卒生、入職希望者の見学やお問い合わせは随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください!詳細はこのページの最後の方にありますので是非ご覧ください!
業務紹介
外来調剤
当院は院外処方せんを発行していますが、一部外来院内調剤を行っています。電子カルテ等から情報を収集して、間違いのないよう正確に、素早く行うのは基本中の基本ですが、相互作用や飲み合わせを確認したり、おくすりに関するさまざまな不安や疑問を解消するなど、患者様が安全で効果的な薬物治療を受けることができるよう努力しています。
また、診察を終えた患者さんが、病院の中で最後に話すスタッフは、薬局の薬剤師です。ひとりひとりが、気持ちの良い接遇をこころがけ、患者様に気持ち良く帰っていただけるように努めています。
こちらに、調剤薬局様向けに当院の採用薬一覧を掲載しておきますので、必要な方はご覧ください。
がん化学療法
外来がん化学療法
当院ではがん化学療法を原則、外来通院治療にて行っています。ただし、副作用の発現管理、副作用の制御が困難、外来通院が困難、社会的事情などの理由で外来通院治療出来ない場合は入院で化学療法を行うことも考慮します。
外来がん化学療法の質向上のため、体制を整備しています。外来がん化学療法を円滑に安全に行うためにも副作用の管理は重要となります。副作用の発現に係る管理において当院では医師の診察前に専任の薬剤師による面談を行い、副作用状況や副作用に対する薬物治療の提案を医師に行っています。
また緊急時の相談対応等について、24時間対応できる体制を整備しています。
体制について
専任の医師、看護師又は薬剤師が院内に常時1人以上配置され、患者さんから電話等による緊急の相談等に24時間対応します。時間外診療、救急外来などを通じて、急変時などの緊急時に早急に主治医に連絡し、対応の指示を仰ぎ入院が必要な場合は入院にて対応します。
患者さんと患者さんを雇用する事業者が共同して作成した勤務情報を記載した文書の提出があった場合に、就労と療養の両立に必要な情報を提出すること並びに診療情報を提供した後の勤務環境の変化を踏まえ療養上必要な指導を行います。
がん化学療法レジメンについて
当院で実施されるがん化学療法レジメンは全て、当院の化学療法委員会にて審議を経て承認されています。年1回、がん化学療法のレジメン(治療内容)の妥当性を評価し、承認する委員会を開催しています。
がん化学療法についてご質問がある患者さんは下記までご連絡ください。
0584-77-6110(代表) 2215(内線)平日8:30~17:00
病棟業務
各病棟に常駐薬剤師を配置し、病棟薬剤業務実施加算を算定しています。これは、薬剤師が病棟において医療従事者の負担軽減および薬物療法の質の向上に資する薬剤関連業務を行っているということです。その業務は多岐にわたり、処方提案や相互作用の確認、投与前に投与薬の患者さんへの十分な説明、入院時の持参薬の確認などを行っています。医師へ処方の提案をしたり、カンファレンスに参加したり、回診に同行するなど、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのコメディカルと協働し、質の高い医療をめざして、日々奮闘しています。
離島・僻地応援
僻地・離島の病院へ短期で仕事に行くことが応援業務です。応援に行く薬剤師は、現地のスタッフと協力して業務を行います。初めていく土地、知人もいない場所で、最初の頃は不安と緊張がありますが、1週間も経つと普段とは全く違う環境を楽しめます。方言や、その土地の人たちの考え方、そこでしか食べられない食べ物…新鮮なことばかりです。応援期間の休日は観光やダイビング、島一周ドライブなど、その土地でしかできないことや、旅行では味わうことのできない貴重な体験をすることができます。応援手当もつきます。応援業務を終えると、薬剤師としても、人間としてもひとまわり成長して帰ってくる薬剤師が多いです。
(写真はスタッフが奄美の海でダイビングをした際に撮影したものです)


教育体制の充実
当院では、まず全員が病院薬剤師として必要な幅広い知識の獲得を目標としており、その後、個人個人が専門分野の獲得を目指します。この目標に従い、教育プログラムは3年計画で行います。1年目は薬局内業務、病棟業務ができるようになること、2年目は幅広い分野での知識の獲得、3年目は個人の希望があれば専門分野での認定取得を目指す、という計画です。1,2年目教育は教育マニュアルに従って行うため必須ですが、3年目の専門分野の希望は複数個希望や、逆に希望なしでも可能で、個人のニーズに合わせた教育を行っていきます。人それぞれ考え方の違いや得手不得手があると思いますが、長所を見つけてそれを生かし、皆が自信を持って仕事ができる環境を作っていきたいと考えています。
先輩薬剤師から指導を受けるのはもちろんですが、一番身近で新人をサポートしていくことになるのがプリセプターです。新人教育全体の進捗を確認して無理のないように日程調整を行ったり、テストがあれば事前の勉強を一緒にしたりしていきます。プリセプターは若手薬剤師が担当し、日々の業務や教育内容で困ったことや上司に直接は言いにくいようなことも気軽に相談できるような体制になっています。新人薬剤師は覚えることが多いうえに、人間関係の構築も途上であり、不安なことや気を遣うことがあると思います。新人の負担を軽減し、のびのびと育ってもらうサポート体制を整えています。
認定取得状況(令和6年3月現在)
日本医療薬学会専門薬剤師 | 1名 |
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日本薬剤師研修センター | 7名 |
日病薬病院薬学認定薬剤師 | 2名 |
がん薬物療法認定薬剤師 | 1名 |
外来がん治療認定薬剤師 | 2名 |
漢方薬・生薬認定薬剤師 | 3名 |
NST専門療法士 | 2名 |
日本糖尿病療養指導士 | 3名 |
糖尿病薬物療法履修薬剤師 | 1名 |
実務実習認定指導薬剤師 | 5名 |
周術期管理チーム認定薬剤師 | 2名 |
心電図検定2級合格 | 1名 |
褥瘡認定薬剤師 | 1名 |
心不全療養指導士 | 1名 |
学会発表
令和5年度
- オンデキサ注の調製方法についての検討及び薬剤師の関わり
- (第26回日本臨床救急医学会 :2023.7.27-29 :帝京大学)
- 巨大ポケットを有する褥瘡を低侵襲の処置で清浄化できた一例
- (第25回日本褥瘡学会学術集会 :2023.9.1-2 :神戸コンベンションセンター)
- コロナ病棟における薬剤師の早期介入と新型コロナウイルス治療薬の使用状況
- (第38回岐阜県病院協会医学会 :2023.10.29)
- 透析患者の血清亜鉛濃度上昇に影響を与える因子の検討
- プロポフォールキット製剤の小規格製剤導入による医療コスト削減効果
- 排尿ケアチームにおける薬剤師の薬学的介入効果
- 当院における入院時面談導入の効果
- (第33回日本医療薬学会年会 :2023.11.3-5 :仙台国際センター)
- 服薬自己管理依頼表運用後の現状調査と課題
- (日本病院薬剤師会東海ブロック・ 日本薬学会東海支部合同学術大会2023 :2023.11.12 :名城大学)
- 当院でのホスネツピタント導入後の化学療法による悪心嘔吐発現状況調査
- (第13回日本臨床腫瘍薬学会学術大会2024 :2024.3.2-3.3 :神戸国際展示場)
令和4年度
- 中規模病院手術室における非専従薬剤師と他職種連携による医薬品管理
- (第32回日本医療薬学会年会 :2022.9.23~25 :Gメッセ群馬・高崎芸術劇場)
- 中規模病院手術室での多職種連携による鎮静薬供給困難への対応
- (第32回日本医療薬学会年会 :2022.9.23~25 :Gメッセ群馬・高崎芸術劇場)
- トラスツズマブデルクステカン使用に向けた取り組み~間質性肺炎の副作用対策を中心に~
- (日本臨床腫瘍薬学会学術大会2023:2023.3.4~3.5:名古屋国際会議場)
- 当院におけるdose-dense EC療法の効果と安全性調査
- (日本臨床腫瘍薬学会学術大会2023:2023.3.4~3.5:名古屋国際会議場)
令和3年度
- メトホルミンによる乳酸アシドーシスを認めた一例
- (第9回日本くすりと糖尿病学会学術集会:2021.9.11~9.12:Web開催)
- 術後1型糖尿病高齢患者FreeStyleリブレ導入時における職員の業務安全に対するアンケート調査
- (第9回日本くすりと糖尿病学会学術集会:2021.9.11~9.12:Web開催)
- 大腿骨骨折観血的手術後の糖尿病患者の血糖測定におけるフリースタイルリブレとPOCT機器の測定結果の検討
- (第31回日本医療薬学会:2021.10.9~10.10:Web開催)
- 当院における調剤過誤の傾向の把握と監視カメラ設置効果
- (日本病院薬剤師会東海ブロック 日本薬学会東海支部合同学術大会2021:2021.10.30~11.7:Web開催)
令和2年度
- 当院における診察前面談の介入調査
- (日本臨床腫瘍薬学会学術大会2020:2020.3.21~22:Web開催)
- 療養病棟における感染症を起因とした高血糖高浸透圧症候群をきたした1例とその対策
- (第63回日本糖尿病学会年次学術集会:2020.10.5~16:Web開催)
- 当院における腎機能低下患者へのメトホルミン製剤処方に関する現状調査
- (第63回日本糖尿病学会年次学術集会:2020.10.5~16:Web開催)
- 当院におけるエンパグリフロジンの使用実績と心血管死リスク因子への影響
- (第63回日本糖尿病学会年次学術集会:2020.10.5~16:Web開催)
- 山梔子含有漢方薬の処方状況と腸間膜静脈硬化症早期発見に向けた取り組み
- (第30回日本医療薬学会:2020.10.24-11.1:Web開催)
- トラスツズマブ、ペルツズマブ再開時に初回量を投与した際の投与時間に関する安全性調査
- (日本臨床腫瘍薬学会学術大会2021:2021.3.6~7:Web開催)
執筆活動
- 薬剤師のための栄養療法管理マニュアル(医学書院,2023)
- 執筆(共同著者):細野真吾
- phil漢方 反復するめまいを伴う片頭痛に半夏白朮天麻湯が有効であった3例(phil漢方 No.98 2023)
- 耳鼻咽喉科医師 青木光広、薬剤部 磯野礼果、遠藤秀竜
論文発表
- Association of pharmacist-led deprescribing intervention with the functional recovalescent setting
Eiji Kose1),H. Endo,H.Hori,S.Hosono,C.Kawamura,Y.Kodama,T.Yamazaki,N.Yasuno1)2)
1) Department of Pharmacy, Teikyo University School of Medicine University Hospital,
2) Laboratory of Hospital Pharmacy, School of Pharmacy, Teikyo University
Pharmazie 77:165-170(2022)
- Pharmacist medication instructions are associated with continued medication self-management in older adults:a retrospective observational study Eiji Kose1),Hidetatsu Endo,Shingo Hosono,Chiaki Kawamura,Yuta Kodama,Takashi Yamazaki&Nobuhiro Yasuno2)
1)Department of Pharmacy, Teikyo University School of Medicine University Hospital,
2)Laboratory of Hospital Pharmacy, School of Pharmacy, Teikyo University
Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences,2021
- 亜鉛欠乏症に対する酢酸亜鉛の補充効果に影響を与える因子の検討 【令和3年度学術奨励賞受賞】
- 細野真吾、森光輝1)、廣瀬達也1)、中島彩子、細野亜由美、宇佐美英績1)、吉村知哲1)、山崎崇
1)大垣市民病院薬剤部
日本病院薬剤師会雑誌 Vol.56 No.8.2020
- 回復リハビリテーション病棟における脳血管障害患者の薬剤自己管理に影響する因子の検討
- 細野 真吾、堀 浩子、大里 恭章1)、細野 亜由美、磯野 礼果、山崎 崇
1)八尾徳洲会総合病院 薬剤部
医療薬学 第41巻 第12号(2015)
出身大学
名城大学・金城学院大学・岐阜薬科大学・名古屋市立大学・大阪医科薬科大学・富山大学(旧富山医科薬科大学)
所属学会
日本医療薬学会、日本中毒学会、日本くすりと糖尿病学会、日本臨床栄養代謝学会、日本褥瘡学会、日本臨床腫瘍薬学会、日本緩和医療薬学会、日本臨床救急医学会、日本循環器学会
薬剤師募集
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